車いす使用者のための駐車区画のカラー塗装の取組について

藤井しんすけ質疑

質疑を行う藤井しんすけ

 公共施設や店舗等の駐車場には車いす使用者用駐車区画が設けられているが、近年、青色など目立つ色でカラー塗装を施すことが普及し始めている。このカラー塗装は、国土交通省の広報誌でも、専用の駐車スペースであることを目立たせることで、一般車両用スペースと区別がつきやすく、不適正利用の抑止効果が期待できるとされている。
 このような取組を広げていくことは、車いす使用者が安心して駐車ができるよう、また、一般の利用者に注意を喚起する上で大きな効果があり、バリアフリーを推進する立場から、まずは県が率先してカラー塗装を行うことは、「人にやさしい」神奈川県であることをアピールすることもできる。

 そこで、車いす使用者のための駐車区画のカラー塗装を一般に周知するために、まずは県有施設において実施していくべきと考えるが、所見を伺いたい。

教育長答弁

答弁を行う教育長

 県は、「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」等で、車いす使用者用の駐車区画について、標識や案内板の整備方法等の基準を定めています。
 この基準では、区画内の路面や、立て看板などについて、見分けやすい色の組み合わせを用いて、わかりやすく表示することとしています。
 車いす使用者用駐車区画のカラー塗装については、一般の方に周知を図る上でも、県有施設で率先して実施していくことは意義のあることです。
 実施にあたっては、市町村の景観計画において、建築物などの色が定められている場合もあり、例えば、横浜市の関内地区では茶色を基調とした色とすることとされており、こうした計画に配慮することも必要です。
 現在、県の合同庁舎や県民利用施設での車いす使用者用駐車区画の数は、およそ350区画ほどあり、そのうち1割程度は既にカラー塗装を行っています。
 今後、市町村とも調整しながら、障害者の利用の多い施設などから、順次、カラー塗装を進め、車いすを使用している方が安心して駐車できる神奈川県をめざしてまいります。

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