帷子川の河川整備について

藤井しんすけ質疑

質疑を行う藤井しんすけ

 横浜駅周辺地区は、1日に約200万人が利用する首都圏有数のターミナル駅を有する横浜の玄関口である。横浜市は、新たなまちづくりを行うため、平成21年度に「エキサイトよこはま22」という計画を策定し、官民が連携した様々な取組を進めており、県も計画の策定当初から参画している。計画には、駅や鉄道の利便性の向上や、歩行者空間の創出などのほか、帷子川とその派川において、県が実施する治水対策や、水に親しむ拠点の整備も基盤整備の基本方針に位置付けられている。
これまでも護岸や分水路の整備など、治水安全度の向上に取り組んできたが、近年の各地における豪雨災害を踏まえると、一層の整備推進が必要である。

そこで、帷子川の河川整備について、今後、どのように取り組んでいくのか伺いたい。

県土整備局長答弁

答弁を行う県土整備局長

 横浜市内を流れる帷子川は、下流域に横浜駅周辺地区を抱え、商業・業務施設が高度に集積しているほか地下街や地下鉄もあり、ひとたび氾濫すれば人的被害だけでなく都市機能が麻痺し、経済活動が停止してしまう恐れがあります。
 横浜市では、「エキサイトよこはま22」の計画により、国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくりを進めており、このエリアでは県と市が協調し、県は帷子川などの整備を、市は下水道の整備などにより治水安全度の向上を図っているところです。
 帷子川の河川整備については、横浜駅周辺を含む下流部では、整備目標を時間雨量50ミリメートルの降雨から約80ミリメートルに高め、護岸の整備や橋りょうの架け替えなどに重点的に取り組んできています。
 これまでに中流部から河口部へのバイパスとなる分水路が完成しており、現在は帷子川本川などにおいて、流下能力を高めるための護岸工事を進めています。
 また、河口部のJR貨物線の橋りょう付近については、特に川幅が狭く川幅を拡げるために橋りょうを架け替える必要があり、現在は鉄道会社と調整しながら設計を進めており、できるだけ早期の工事着手を目指します。
 分水路については、供用開始から約20年が経過しており、長寿命化計画に基づく水門などの点検や修繕を行うほか、河川の断面を確保するために土砂を浚渫するなど、日頃の維持管理にもしっかりと取り組んでいきます。
 帷子川については、浸水被害が発生すると甚大な被害が想定されることから、県は引き続き重点的に河川整備を推進し、治水安全度の向上を図ってまいります。

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