使用済み紙おむつのリサイクルについて

藤井しんすけ質疑

質疑を行う藤井しんすけ

 使用済み紙おむつは、し尿による水分が多く含まれ、ごみ焼却における熱回収の効率を妨げる一因となるなどの課題があることから、国は、使用済み紙おむつを単に焼却するのではなく、殺菌等の衛生的処理をした上で、含まれるパルプをリサイクルすること等を市町村が検討する際の参考となるよう、令和2年に「使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドライン」を作成した。
 その後、使用済み紙おむつのリサイクルに向けた動きは官民を問わず広がり始めているが、ガイドラインに示された紙おむつのリサイクル技術を市町村が導入するにあたっては、課題もあるため、県としても市町村を支援するべきと考える。

 そこで、今後、使用済み紙おむつの増加が想定される中、そのリサイクルについて、市町村をどのように支援していこうとしているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

答弁を行う黒岩知事

 家庭や高齢者施設等で使用された一般廃棄物である紙おむつは、現在、市町村で焼却処理されており、リサイクルは進んでいないのが現状です。
 その理由として、衛生上の懸念や、リサイクル技術に関する情報不足があったため、国は、取組事例、リサイクル手法等を整理し、令和2年にガイドラインを策定しました。
 紙おむつのリサイクルは技術的には可能であるものの、市町村が取り組むためには、紙おむつの回収頻度やコストのほか、再生された素材の利用先など、様々な課題があります。また、紙おむつの消毒など、専用の処理施設の整備も必要となることから、現時点でリサイクルに向けた具体の計画を持っている市町村は県内にはありません。
 さらに、紙おむつのメーカー側において、リサイクルしやすいよう製品設計を工夫することなども重要です。
 そこで、県では、市町村の取組状況を把握したうえで、国の財政的支援や新たな処理技術に係る情報について、会議や研修会を通じて市町村に情報提供するとともに、課題等の共有を図っていきます。また、メーカーにおけるリサイクルしやすい製品設計の推進や、再生素材の利用先の確保など、国に対し業界への働きかけを求めていきます。
 県としては、紙おむつのリサイクルについて、国や県外の市町村、事業者の取組動向を注視しながら、対応策について市町村とともに研究し、必要な支援を検討してまいります。

藤井からの要望

答弁を行う藤井しんすけ

 使用済み紙おむつのリサイクルについてなんですが、これ今回私初めて質問するのではなくて、令和元年の12月4日に、この本会議場で質問させていただいております。
 それからちょっと時間の経過もあるのですが、実はあまり隣の東京の話ばっかりするのもなんだと思うのですが、実際もう東京は実証の形で、どんどん進んでいるのですね。
 そういったところをしっかりまた研究していただいて、また事例を見ていただいて、それを神奈川県としては、こういうふうなことができはしないかとか、ちょっと前に進んでいくように、ぜひ検討していただきたいと、少しでも前に進めていくような、そういうふうにもっと勉強していただければなというふうに思います。
 いずれにしましても高齢社会の中で、本当に知事も望まれておる通りスマイル人生100歳時代ということをぜひ、大きな課題としてこういうことがありますので、ぜひ引き続きの検討をしていただいて、何とかより良い、この神奈川県の県民生活の向上のために、ぜひご努力いただければなというふうに思いますので、要望します。

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